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構想日本のメールマガジンに寄稿した縁で、12月5日付けの中日新聞/東京新聞の夕刊文化面に、日本のシェアハウスに関する記事を書かせて頂きました。タイトルは「共同生活(シェアハウス)の再発見」で、コレクティブハウスにも言及しています。

写真を提供して頂いたNPO法人コレクティブハウジング社さまにも、この場を借りて御礼を申し上げます。

僕は群馬と東京都関西にしか住んだことがないのでよく知らなかったのですが、中日新聞は全国紙でも地方紙でもなく、東京新聞などいくつかの地域を含む「ブロック紙」と呼ばれるもので、系列を全部合わせると335万部と全国第4位の発行部数を誇るそうです。産経や日経は抜かれちゃうんですね。

中日新聞・東京新聞のエリア内の方は、興味があれば5日の夕刊を探してみてください。

ご意見、ご感想などもお待ちしております。

阿佐ヶ谷のシェアイベントで知り合った中川さんから声をかけていただき、鶴橋にて、日常編集家のアサダワタルさんとお会いしたんですが、そのときの対談の様子が収録された『未来回路4.0』が11月に出版されています。

アサダさんは数年前に「住み開き」という活動を行っていて、そのときからずっとお話させていただきたいと思っていたので、今回お会いする機会が持てて本当に嬉しかったです。

http://sumibiraki.blogspot.com/

二人の共通点や、スタンスの違いなども見え隠れしつつ、刺激的な2時間でした。

『未来回路4.0』には、他にもpha(@pha)さんと玉置 沙由里(@sayuritamaki)さんの対談や、齋藤桂太(@satoketa )くんたちの座談会なんかも収録されていて、盛りだくさんな内容となっております。

以前の号と併せて、ご紹介させていただきます。


シェアハウスに限らず、カーシェアやシェアオフィスなど、他人と資源を「共用」することの意義と効率がさまざまな場面で議論されるようになってきました。そんななか、『環境会議』という雑誌から依頼を受けて、「シェアハウジングが拓く共生の多様なあり方」という記事を書かせて頂きました。貴重な機会を頂いた、編集の木本さま、どうもありがとうございました(いろいろとご迷惑をおかけしました)。

さて、「みんなで住居を共用すれば、それはエコだろう」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れないんじゃないか、という具合に、シェアを直截にエコロジズムと結びつけることに慎重な姿勢でを貫いています。また、同じくシェアを「つながり」や「仲間」を求める近年の若者の共同性志向と解釈することにも、一定の留保をつけています。

いま読み返すと、もう少し紙幅があればもう少し詳しく書くこともできたかなと反省する点も多々ありますが、ご関心のある方は是非お手にとってください。

市民科学研究所が発行する雑誌『市民の科学』2011年第3号に、「シェアハウスにどんな可能性があるのか?」と題した対談が掲載されました。お相手の宮町優子さんは、名古屋でシングルマザーの市民活動を続けてこられた方です。「シングルマザーはシェアを活用できるのか/難しいとすればなぜか」というのは、久保田にとっても非常に大きなテーマで、2時間ほどだったかと思いますが、楽しく議論させて頂きました。

もともと、久保田が若者のシェアをテーマに研究を進めてきたのは、日本でも子育ての共同や介護の共同の試みは少なくないのに、なぜ働ける若い時期には一人で住むか家族と住むかしか選択肢がないのか、といった疑問からでした。なので、比較的自立した成人同士の対等なシェアを理論化しつつ、その中に、一端脇に置いた「依存?ケア関係」をどう組み込んで従来の家族論を再構築できるかは、残された大きな課題です。その意味でも、非常に刺激的で参考になりました。

改めまして、お忙しい中、大阪までご足労いただいたインタビュアーの宮町さま、司会の中村共一さま、どうもありがとうございました。また、本書には、「つながりを創る―共生的自立・自律への探求」というテーマで、共同作業所やまちづくりに関する論考も収められておりますので、関心のある方は是非お手に取ってみてください。



『月刊プロパティマネジメント』という不動産投資・マネージメントに関する業界誌があるのですが、その4月号の特集記事「流行か、新スタンダードか―方法論としての"コミュニティ"賃貸住宅」に、久保田のインタビュー記事が掲載されました。おいそれとコンビニで売っているような雑誌ではありませんが、記録のためにご報告させて頂きます。

インタビューは、「もはや一人暮らしは『高すぎる』―入居者が自らの暮らし方を決定する生活とは」(p18-19)と題して、特集の冒頭で日本におけるシェアの源流や、近年着目されている原因なんかを話しています。この雑誌自体、シェアを初めとするコミュニティ型の住宅経営が、投資の対象として息の長いトレンドになるのか、単なる一過性のものではないのか、という投資家目線で書かれておりますので、取材を受けながらいろいろ勉強になることも多かったです。ひつじ不動産の北川さんのインタビューも掲載されていますし、シェアスタイルなど有名どころが取り上げられています。以下、目次を転載します。

http://www.sogo-unicom.co.jp/property/mag/201104.html

月刊プロパティマネジメント 2011年4月号定価 3,050円(税込み)

<特集>
話題のワケは、その事業価値はなにか
流行か、新スタンダードか
方法論としての"コミュニティ"賃貸住宅


シェアハウスやコレクティブハウスといった"コミュニティ型"の賃貸住宅が話題だ。
これらは「単身化社会への不安」、「若者同士のつながり欲求」など、文化・社会的な風潮で語られることが多い。となれば、かつて流行したデザイナーズマンションと同じ運命をたどるのか。
はたして"コミュニティ型"賃貸住宅の事業性はいかほどだろう。今後もこの動きは継続するのだろうか。
事業企画と運営の方法論、シェアハウスを探ってみた。



【OVERVIEW】
オルタナティブな暮らし方を求める
 ニーズに応えるニュービジネス
 PM編集部

【INTERVIEW】
もはや一人暮らしは「高すぎる」
 入居者が自らの暮らし方を決定する生活とは
 久保田裕之[大阪大学大学院]

確実な需要のもと、
 運営事業者の高度な成熟が求められる
 北川大祐[ひつじインキュベーション・スクエア]

【VIEWPOINT】
競争が激化する賃貸住宅
 企画には居住者との"価値観・時間の共有"が必須
 大島芳彦[ブルースタジオ]

賃貸住宅の新カテゴリを確立するためには
 シェアハウスブームに潜むリスクとチャンス
 岩佐修[シェアスタイル]

【CASESTUDY】
一棟再生・新築・コンバージョン物件の出現
 多様化するシェア住居とその運営戦略
 オークハウス/シェアスタイル
 Rバンク/グローバルエージェンツ/ボーダレス・ジャパン

【ANOTHERVIEW】
入居率95%超の成果を上げた
 一括前払い方式のシニアコミュニティ
 ゆいまーる伊川谷

入居者が自らの住環境を作り上げる
 多世代型賃貸「コレクティブハウス」の可能性
 スガモフラット/コレクティブハウス大泉学園

また、こちらは久保田が取材を受けたわけではありませんが、同じく総合ユニコムさんから出版されているレジャー産業に関する業界誌『月刊レジャー産業資料』2011年2月号でも、ややことなる角度からシェアが特集されていることを教えて頂きました。こちらは、第1部:シニア編、第2部:シェアハウス編ということで、若者よりもむしろ高齢者の不安と新しい繋がりに力点が置かれています。やはりひつじ不動産の北川さんが、シェア住居のマーケット環境についての基礎知識を綺麗にまとめてくださっています。新しい試みとして、シングルマザーと高齢者の共同シェア「ハーモニーレジデンス」なんかもも興味深いですね。

こちらも、目次のみ転載しておきます。

http://www.sogo-unicom.co.jp/leisure/mag/201102.html

月刊レジャー産業資料 2011年02月号

本体価格5,200円

[特集]
単身"不安"社会を変える!?

「住まい方」新局面
――孤独化・高齢化がもたらす新たなコミュニティの胎動


単身世帯の急速な増加により、日常生活を覆う孤独感、不安感を癒す新たなコミュニティへの渇望、あるいは高齢化による社会的支援の必要性など、新たなニーズに対応した住まい方に向けた事業化が進みつつある。
本特集では高齢者賃貸事業とシェアハウスを取り上げ、社会生態としての新しい「住まい」の潮流と事業可能性を徹底研究した

高齢化・孤立化社会を打破する。新たな住まい方とコミュニティづくり
 ――オルタナティブな暮らしへの挑戦

第1部 シニア向け住宅編
[ケーススタディ]

龍ヶ崎シニア村
 仲間とともに創る「終の住処」を目指すコーポラティブシニアマンション

ゆいまーる那須
 家賃一括前払い方式の参加型シニアコミュニティ

ココファン
 資産ミドルの後期高齢者をターゲットに、
 安心安全とプライバシーの両立した住宅を提供

第2部 シェアハウス編
シェアハウス人気の潜在要因は、若者が求める"ゆるい"つながり

シェア住居のマーケット環境と基礎知識
 ――立地・設備から企画力&オペレーション力が問われる時代へ
 ?ひつじインキュベーション・スクエア 代表取締役 北川大祐

[ケーススタディ]
リビタ(シェアプレイス)
 ハードと管理・運営の有機的な融合で、
 入居者の"使いやすさ"を実現する

グローバルエージェンツ(ソーシャルアパートメント)
 スケールメリットを活用し、豊かな生活をスマートに提供する

エントランス・ジャパン
 昨秋大阪に2物件をオープン。関西マーケットの開拓に挑む

ハーモニーレジデンス/ナウい(ハーモニーIGH)
 シングルマザー世帯と単身高齢者が同居し、
 相互に生活を補完し合う世代横断型シェアハウス

専修大学さんから、牟田和恵編『家族を超える社会学』所蔵の久保田の論文「若者の自立/自律とシェアハウジング」を、「国語」の入試問題として利用した旨の連絡を頂きました。丁寧なご挨拶、ありがとうございます。ひとまず、シェアハウスが大学の入試問題になったのは初めてではないかと思います(よく知らないけど)。

今回、この手の連絡を頂いたのは初めてですが、センター試験っぽい冊子になった自分の文章を見るのは、恥ずかしいというか、不思議な気持ちですね。今後はこういうことも増えていくと思いますし、あまり表に出すべき情報ではないのかもしれませんが、とりあえず最初のご報告まで。

余談ですが、この本でもご一緒させていただいている上野千鶴子先生と、5月の下旬に「おひとりさま」と「無縁社会」に関するシンポジウムに呼ばれていて、久保田はシェアハウス研究者/実践者として議論する予定でおります。

詳しいことが分かり次第、ご案内させていただきます。


この本に関する記事
http://www.synoikismos.net/blog/2009/12/post-13.html

表題の通り、甲南大学の野々山久也先生と関西家族社会学研究会(KAFS)で編んだ『論点ハンドブック 家族社会学』(2009年、世界思想社)が増刷決定との連絡がありました。久保田はちょびっとしか手伝ってないですけど、嬉しいですね。

大学の授業でのテキストや参考書として使って頂けているようです。久保田も来年度からの非常勤先で、副読本として使う予定。なお、ご指摘頂いていた誤植もいくつか修正される予定です。

なお、KAFS代表の野々山先生は今年3月末で定年退職とのことで、3月19日(土)に甲南大学岡本キャンパスにて最終講義が予定されています。長い間お疲れさまでした。

勁草書房より檜垣立哉編『生権力論の現在――フーコーから現代を読む』が発売になりました。阪大の檜垣先生を中心とした「生権力研究会」のメンバーである哲学の近藤さん、人類学の山崎さん、久保さんをはじめ、社会学で同期の永吉さんも執筆しています。とりわけ山崎さんは、フーコーに関する海外の研究動向の章も執筆していて、こちらはとてもオススメです。久保田も生権力と家族・住宅に関する章を書かせていただきました。

住宅の歴史についてはまだまだ勉強不足で、信州大学の祐成保志さんの議論を借りながら、少しだけシェアの話もしています。

実は、今回ほど全く筆が進まず、編者の檜垣先生や編集者さんをはじめ周りの方々にこれほどご迷惑を掛けた原稿は今までなかったので、個人的には非常に感慨深く思います。至らない点も多々あるかと思いますが、どうぞ手に取っていただき、ご批判頂ければ幸いです。



目次や執筆者は以下の通り。

<内容説明>

生命をめぐる技術と知がめざましく変貌している現代を解読する上で、貴重な示唆を与えてくれるフーコーの「生権力」概念。本書では人類学や社会学、科学哲学を専門とする気鋭の論者の論考を通してその原理的な潜勢力を明らかにし、生権力的な配置をうけて展開される法・国家・主体を現代の文脈において問いなおすことを試みる。

<目次>

はしがき

序章 生権力論の現在/生権力論の未来[檜垣立哉]
 1 生権力論の多義性
 2 七〇年代以降の転変
 3 フーコー以降の生権力論
 4 核心的な問い

第一章 臓器移植の生経済――治療から数の調整へ[山崎吾郎]
 1 はじめに
 2 バイオエコノミーとは何か
 3 臓器の経済
 4 「不足」が生み出す世界
 5 資源の概念化、あるいは潜在的ドナー
 6 生かす権力と殺す権力

第二章 〈機械―人間〉というイマージュ――生政治学と計算機科学における自己の編成[久保明教]
 1 はじめに
 2 生政治学的統治と再帰的自己
 3 計算機科学と形式化される自己
 4 生きている機械、生成する私

第三章 呼び戻される「国民」――移民制度の変遷にみる「統治性」[永吉希久子]
 1 はじめに
 2 「統治性」と市民権
 3 多文化主義の問いかけと組みかえ
 4 移民政策の変遷
 5 「国民」の変化と統治性

第四章 近代家族の空間配置――生権力論のなかの「家族」[久保田裕之]
 1 はじめに
 2 対象としての「家族」――自然と文化の汽水域へ
 3 家計内生産の理論と近代家族のエコノミー
 4 「家族」と住宅をめぐる生政治
 5 「家族」的人間主体の形成と生権力

第五章 生命と認識――エピステモロジーからみる「生権力」の可能性[近藤和敬]
 1 はじめに
 2 フーコーの「生権力」と「規範」概念
 3 カンギレムのエピステモロジー
 4 「権力」概念の再構築
 5 ヒューマンサイエンスからモンスターサイエンスへ

研究動向――生政治と統治性の現在[山崎吾郎]
 1 はじめに
 2 生政治の経験
 3 装置の歴史
 4 統治性の現在――自然、社会、経済
 5 おわりに

結語に代えて――身体の何が構築されるのか[檜垣立哉]

元旦の記事に引き続き、8日付けの神戸新聞に甲南大学講師の阿部真大くんとの対談が掲載されました。前回に引き続き、特集「バブル後世代の幸福論」の最終回という位置づけで、今回は写真も掲載されています。

http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/201101buble/07.shtml


最近思うのは、(1)バブル世代と、(2)バブルを見て知っている世代と、(3)バブルを知らない世代に分けると、、当然ながら準拠集団や剥奪感が全く違うということ。さらには、ロスジェネと一括される(2)の世代の中でも、(2A)特にバブルへの羨望とルサンチマンが強いせいで、頑張って抵抗とかロハスとか別の物語に依らないと誘惑を振り切れない「前期ロスジェネ」と、(2B)比較的ドライに現実を受け入れて、変化に適応しながら実現可能な選択肢を新たに模索している「後期ロスジェネ」の間の溝は結構深いと思う。やや乱暴な例えだけど、「前期ロスジェネ」は非正規雇用の正規雇用化を、「後期ロスジェネ」は正規雇用の非正規化を訴えるような、そんな質的な違いを感じます。調べてみたら、この分断は結構議論されてるんですね。

AERA '07.10.29など
参考
http://d.hatena.ne.jp/rondo-rondo/20071028


ただ逆に、(2B)「後期ロスジェネ」から見ると、全くバブルを知らないがゆえに、頑張って割り切ったり何かを諦めたりという契機をそもそも持たない世代(3)には、感覚的について行けないところがあって、「ああ、なんだかんだ言っても僕らの準拠集団はバブル世代なんだなあ」としみじみ思う今日この頃。

秋の日本社会学会でお会いした古市くんの新書『希望難民ご一行様』なんか読んでみると、その辺の違いがよく分かります。浦さんの本なんかも、逆の意味でそうかな。


神戸新聞の紺野さんと岡西さんには、貴重な機会を頂き感謝しています。
いろいろ勉強になりましたし、考えるきっかけになりました。
重ねて、どうもありがとうございました。

元旦の神戸新聞の31頁社会面「つながる場所 バブル後世代の幸福論(1)シェアハウス」という特集記事の中で、シェア研究者としてコメントさせていただきました。「雇用も不安定で、経済的に苦しいんだから、一人暮らしなんてばかばかしくてできるか!」というようなことを、新聞向きにもっと柔らかく言っています。

http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/201101buble/01.shtml


また、記事の中で紹介されている、兵庫県垂水のシェアハウス「和楽居」のみなさんのHPを見つけましたので、ご案内しておきます。9人でお住まいのようです。いいなあ、久保田は今は4人で住んでいるのですが、もう少し大勢で住むのも楽しそうだなと思う今日このごろ。

神戸のシェアハウス「和楽居」と人間接着剤■いのじ
http://kobe.areablog.jp/page.asp?idx=1000026360


面白かったのは、靴で溢れかえった玄関の写真が掲載されていて、そうそう、シェアハウスの玄関って荒れるんですよね、と思ったこと。

なんでだろう、と考えてみると、家族4人の生活の場合、二人は子どもでしょうし、子どもは足小さいし、そんなに何足も持ってる訳じゃないんですよね。でも、大人が集まるシェアの場合は、革靴、スニーカー、運動靴は当然で、女性がいればもっと靴の数が増えるし、ブーツは3足分くらい場所をとるし。ましてや、大人が9人も居たら、玄関の小さな靴箱ではとても収まらないのは当然でしょう。新書にも書きましたが、以前インタビューさせてもらった女性4人のシェアでは、置き場所に困った靴が、階段に一段一段、片方ずつ置かれていました。

ちなみにウチでは、玄関に高さ180センチのエレクターを貰ってきて、棚で4分割して一人60cmx30cmx45cm(W/D/H)くらいの体積を一人分として使っていますが、ただ、靴は集まると結構臭うもので、本当は扉が閉まる棚が欲しいんですよね。特に鼻の高さまで靴箱だったりすると、なおさら。とりあえず今は、消臭剤をおいているので特に問題は無いんですが。

著書・訳書の紹介



 
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