2010年11月アーカイブ

ギークハウス水道橋がオープンしたようで、入居者募集中らしいので宣伝しておきます。
共用スペースや個室の写真が上がっていますが、写真の撮り方が上手いのか、中は超オシャレですね。
イイナー。僕もギークハウス・アムステルダムやりたいなー。


ギークハウスプロジェクト
http://geekhouse.tumblr.com


「ギーク」というのは、もともとコンピューターヲタクを揶揄する英語でしたが、もはや自称として使われています。
「ギークハウス」は、日本一のニートを目指すphaさんという方が、なるべく働かないで生きていくために始めた、プログラマーやインターネット好き好きっ子たちのためのシェアハウスで、現在は当初の理念を若干ゆるめながら全国に拡がっています。たとえば、入居者の説明には、以下のように書かれています。

入居者はウェブ系のエンジニアが多いですが、ギーク(エンジニア)ではなくても、インターネットやコンピュータやガジェットに興味があって、何らかの形で ネットに関わっていきたいと思っている方ならOKというくらいの緩い感じで募集しています。プログラミングやインターネット初心者だけど今から勉強したい
という方でも構いません。ギークハウスなら周りに詳しい人も多いので刺激になると思います。

見学会や説明会のようなものもやっているようなので、関心のある方はWebをチェックしてみてはいかがでしょう。募集だけではなく、「自分もギークハウスやってみたい!」という人も、是非。新しく人を募ってシェアを始めたり、自分の持ち家や空き部屋の一部を開放したりというのもアリです。現在も、ギークハウス下北沢のプロジェクトが進行中の様子。下北沢懐かしいなー。

このギークハウス水道橋は、有限会社オアゾさんという業者さんが仲介しているようで、やはり個人でやるよりも長期的な採算で物件に手を入れられるんだと思う。やはり、近年のシェアハウスの普及にはこういった業者さんの力が大きいですね。有名なヒツジ不動産さんなんかも、本を出したりしてるし。最近では、「ソーシャル・アパートメント」という言い方もするそうです。

ちなみにphaさんとは、大阪に遊びに来た時にお会いしたり、ギークハウス京都に連れて行ってもらったり、ベーシック・インカムがらみのイベントに参加してもらったりと、いろいろお世話になっています。

気さくな入居者が沢山集まるといいですね!

表題の通り、田村さんからまた本を頂いてしまいました。編者である田村さん自身が執筆しておられる、第2章「親密圏における熟議/対話の可能性」が、久保田の描く「シェアの政治」と関連しているからだと思われます。田村さん、いつもお世話になります。はるばるオーストラリアからもお気遣いいただき、どうもありがとうございました。

シリーズの説明
http://www.fuko.co.jp/catalog/ShinYokoku_hakken.html


せっかくですので、田村さんの他の本も併せて宣伝しておきます。にしても、一番右の本すげー高いですね・・・

余談ですが、今年提出した久保田の博論の題目は「非家族と家族の社会学」という耳慣れないものでした。その主眼は、家族やその拡張、ないしPC(政治的に正しい表現)としての「親密圏」としてではなく、あくまで「非」家族、すなわち家族「ではない」もの、親密圏「ではない」ものとしてシェアをはじめとするさまざまな共同生活実践を位置づけることでした。

現在、出版に向けて右往左往していますが、おそらく、これまで家族の名の下に束ねられてきた、親密であること、対等なものとして生活を共にすること、子どもや病人などの世話をすることといった多様なトピックを、切り分けながら再接合して議論する足がかりになるのではないかと思っています。ダイジェスト版は、春に出る大阪大学人間科学研究科紀要に掲載される予定です。

そういえば、昨日校正が来てたような・・・

第8回ジェンダー法学会学術大会が、来月の第一週に千葉大学にて開催されます。設立大会から数えて、もう8年目かと思うと感慨深いです。

今回の大会では、久保田も初めて報告させて頂きます。司法試験崩れとはいえ、法学は専門外なので緊張しますが、なんとかアウェーに小さな論陣を張って守りきりたいと思います。うまくいけば、有意義な議論ができると信じているのですが。タイトルは「性の法・ケアの法・共同生活の法」で、クイア法理論と依存批判の議論を援用して、家族法改正の別の可能性を主張します。

学会のHP(程なくプログラムが上がると思います)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/genderlaw/index.html

第3回大会だったでしょうか、東北大学での学術大会の折、大学院に進んだ久保田を学会員に推薦してくださったのは故・中島通子弁護士でした。その少し前、三鷹市での条例改正に関する市民グループの会合で、途中だった中島先生との議論は果たされないままになってしまいました。結局法学の道を逸れてしまった久保田が、学会にどれほどの貢献ができるのか分かりませんが、中島先生、どうぞ見守っていてください。

著書・訳書の紹介



 
Powered by Movable Type 5.02