2009年7月アーカイブ

研究室でかき氷が食べられたら、コンビニでアイスを買う頻度が減るんじゃないかと思い、夏前に購入。院生室に「氷」の旗を立てて、一躍みんなの人気者になる予定だった。一度に大勢のかき氷が作れるように、少し値段は張るが電動のものを選び、この先何年も院生室で使えるように、刃の交換ができるしっかりしたメーカーのものを選んでみた。

ところが、実際に回してみるとものすごい轟音が響く割には、ちょびちょびとした氷しか出てこない。5分と立たずに向かいの研究室の先生と隣の研究室の先生が文句を言いに来た。説明書をよく読むと、モーターが焼き付くので90秒以上の連続運転は控えるようにとのこと。院生室の人気者になる夢ははかなく消えた。

そもそも、できあがったかき氷が全くおいしくない。「かき」氷というよりも、「割り」氷で、罰ゲームで堅い氷片を食べさせられているような感じ。フワフワ感もサクサク感もまるでない。機構も実にいい加減で、氷を押さえつけて削る構造がなく、氷を入れるスペースで回転するプロペラで氷を振り回し、偶然刃に衝突した場合のみ小さな氷として排出される仕組みになっている。必然、氷が少なくなるにつれて、小さくなった氷が偶然刃に衝突する可能性は激減する。うるさいはずだ。あまりに偶然に頼りすぎている。

購入二日後には、ヤフオクで僕と同じような馬鹿に売りつけてやろうかと思ったが、面倒なのでやめた。院生室の棚でさび付き、朽ち果て、4年後くらいにゴミとして捨てられるのがお似合いなようだ。


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